2014年11月24日月曜日

今年の公開測定最終日

近隣の高山に雪が見られるようになり、里でも北信濃は冬を間近に感じるようになりました。そんな日々に、白馬村東部を震源としたマグニチュード M6.8(後に M6.7と修正された)の地震が起きて家屋多数が倒壊し、多数が負傷され、道路寸断という震災となりました。被災された方々にお見舞いを申し上げますとともに一刻もはやい平穏な日常が戻りますように。私たちの信濃町でも白馬村と同じ震度5強を記録して、多少の混乱はありましたが、さいわい白馬村近隣ほどに被災することもなく安堵しております。

この地震の揺れを感じた時、放射能汚染に多大の関心を持たれていらっしゃる方々は、あの忌まわしい311、東京電力の原子炉メルトダウンが脳裏をかすめられたのではないでしょうか。北信濃に原子力発電所はありませんが、巨大原発の過酷事故は距離を問いません。わたしたちの暮らしは、おおきな揺れのたびにこうした危機感をおぼえるトラウマから一日も早い解放を望んでいます。

さてこの24日をもって「黒姫駅前みんなの測定所」の今年の公開測定の最終日を迎えました。公開測定日にみなさまがお持ちくださった検体は平均してみると毎週1件とちょっと、と云う結果になっています。ほかに私たちのプロジェクトとして取り組んできた学校や保育園など町内の土壌チェックや、長野市のコシアブラ事件を受け調査など、測定所としては相当数をこなして来ました。ともあれ3年間の測定経験を積みながら得てきたものもあり、身近に測定装置があることの意義を感じています・・・それではまた来春おめにかかれますように(yos)

2014年11月3日月曜日

それでも野生キノコにはご注意

またも連休の一日の測定所当番となりました。今回の連休は天気予報も芳しくなく──実際に北日本では雪模様のところもあるようですが──紅葉シーズンもそろそろお仕舞い、測定依頼も無い予感が・・・そして今日はそれが当たってしまいました。

ところで本日のツイッターに次のような投稿がありました:

「秋田県産の乾燥香茸を測定したところセシウム137を約1600Bq/kg検出しました セシウム134は下限値9.5Bq/kgで不検出ですので、福島原発事故由来ではないと推察されます 一般的な含水率で割り戻すと生の状態でも100Bq/kg以上あることになりますね」

これを書かれたのは 黒猫(横浜)と名乗っている方で、この方は長野県下のベクレルチェッカーズの連絡会に登場していただいた(我ら黒姫勢は Skype参加でしたが)ことがあって存じ上げておりますが、野生キノコの放射性セシウム汚染は、全国広く信頼できる測定が行われるようになると、東電福島のメルトダウン原発に近い地域だけでなく、各地から、このような実態が報告されるようになると思えます。先に富士山東山麓の野生キノコを測定した静岡県の例を紹介していますが、福島の事故現場から遠いからと云うことで他人事と考えず、機会があったら一度は身近な野生キノコの放射能濃度を測って見てほしいもの、予想外の現実が見えてく可能性があります(yos)