2013年10月5日土曜日

信濃町のキノコ、新聞記事から

私たちの測定所がある信濃町(長野県)にも秋の兆しが見え隠れするようになりました。秋はまた味覚の秋ともいわれ、その中でも自然に近いところに暮らす私たちにとってキノコはその代表格です。キノコには有毒のものもあって、死に至ることすらありますけれども、放射能汚染という立場から、キノコは一般に用心すべきものとされています。

ところで今朝の地元紙(信濃毎日新聞)にこんな記事が掲載されたとのこと;
県林務部は信濃町の山林内で採取した野生きのこのハナイグチ2検体を調べた結果、国の基準値を下回る1キログラム当たり37ベクレルと同15ベクレルの放射能をそれぞれ検出したと発表した。同部は食べても問題ないとしている。いずれも3日に採取し、県環境保全研究所で調べた。
この記事から仔細は分かりませんが、私たちの測定例でもこの程度の値はしばしば検出されますし、この値自体にさほどの疑問はもっていません。ただ少しだけ注意していただきと思うのは、2検体の放射能濃度に倍以上の違いがあることでしょうか。いずれにも採取場所がしめされていませんから、私たちはこれをもって、信濃町産の天然キノコ全般の放射能濃度とみることは留保したいと思います──

と、いいますのも「黒姫駅前みんなの測定所」を開設して一年のあいだに、私たちは此の〝町内の土壌のセシウム汚染濃度は場所により相当な開きがある〟ことを知ってきたからです。できれば春のフキノトウのように町内各所からサンプル採取しキノコの汚染実態を確かめたいと考えているのですが、未だそこまでの余力がありません。

なおキノコの測定を依頼されるあたって、試料として加工(フードプロセッサーにかけた)したキノコは比較的短時間で変成(膨張する)して仕舞うことが多いので、フードプロセッサーに入れる前に測定所のようすをお訊ね(すぐに測定開始できるかを)くださることをお勧めします(yos)

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