この相互作用を検知する物質にはいろいろなものがあって、電極を特殊ガスで封じ込めたガイガー管、ある種の塩類の結晶、半導体であるゲルマニウムの結晶、理科実験でおなじみのアルコール蒸気がたちこめる霧箱などもそのひとつです。それぞれに特徴がありますけれども NaI(沃化ナトリウム)結晶や Ge(ゲルマニウム)結晶を利用している測定器が一般的です。
私たちが使用している測定器は NaI結晶を用いたもので、このタイプの測定器は放射線が NaI結晶中で発する微光を観測するところからシンチレーション型とも呼ばれます。放射線への感応が良くかつ比較的安価で作れることや、維持管理が容易なので市民ベースの測定所では広く使われています。一方ゲルマニウム結晶を検出器とするタイプは、検出器を低温に維持したり、高電圧が必要だったり、感度が若干低かったりしますが、どの核種からの放射線であるかの弁別能力に優れています。両者の検出結果が比較された図がありますので掲げてみましょう。
出典:http://anp.nucl.nagoya-u.ac.jp/cloud_chamber/2009/BG_radiation.pdf |
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