2013年8月3日土曜日

検出か、不検出か

測定結果を見るにあたってもうひとつのポイントは「検出」か「不検出」かの判定です。この判定はまったく機械的に行われていて、つまり「検出下限値」を超過したものは「検出」、超過していなければ「不検出」となります。

そこで問題になるのが「検出下限値」です。この値は測定器が与えられた条件で “これ以下のものは何を見ていたか識別できる能力がありません” と告白する時の目安のようなものです。ですから「不検出」だからと云って単純に喜べません、「検出下限値」そのものにも注目して下さい。「検出下限値」そのものが高ければ、その値近くまで汚染されている可能性もあるからです。

また逆に「検出」だからといって、直ちに神経を尖らせる必要がないこともあります。それは此の測定器の検出したと云う核種がほんとうにそうなのか吟味を要することもあるからです。なぜなら私たちが用意したようなセンサーがシンチレーション形(広く使用されています)のものはスペクトルのエネルギー線の弁別がそう得意ではないからです──この判断はスペクトルのピークを睨みながらそれぞれのエネルギー線に分離する解析ソフトウエアによって行われます。

この解析結果は「検出」の判定がある場合、測定結果シートにある<ピーク検出>の項目に表示されます。ここが “” となっておれば信憑性が高まります、また色んな核種が多重にカウントされていること示すために “” と記載されていることもあります。

そしてまた、その解析結果の詳細は放射能測定結果シートの「スペクトル解析結果」で見ることができます(yos)

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